地域内有機質資源を活用した持続的農業生産技術の確立(第3報)連用3年目
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概要
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牧草生産における家畜ふん堆肥の有効且つ適正な利用法の提示を目的に、家畜ふん堆肥と化学肥料の組合せ条件の違いが、牧草の生産性、飼料成分、嗜好性および牧草中の硝酸態窒素濃度に与える影響について検討を行った(連用3年目)。1)堆肥50%代替以上で、草丈および収量が高い値を示す傾向が認められた。2)堆肥代替率および腐熟度の違いによる一般飼料成分値の変動は認められなかった。3)堆肥代替区では、化学肥料区に比べて、粗灰分の上昇、カルシウム、マグネシウムの低下、リン、カリウムの上昇そしてミネラルバランス(K/Ca+Mg)当量比の上昇が認められた。4)堆肥代替利用区においても、牧草中の硝酸態窒素濃度の上昇は認められず、危険水準とされる0.2%以下であった。5)化学肥料区は完熟堆肥代替区に比べ選択的に採食される傾向が認められた。
- 秋田県農林水産技術センター畜産試験場の論文
- 2010-03-00
秋田県農林水産技術センター畜産試験場 | 論文
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