魚道内の流況に着目した階段式魚道の設計に関する研究
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概要
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近年、地球温暖化や生物多様性の減少等、地球環境に対して人間活動が及ぼす影響についての認識が高まっている。そして、環境と調和し、自然と共生する持続可能な発展を実現することが国内外で急務となっている。これらを受けて、1997年に河川法が改正され、その第1条では、河川の総合的管理の内容として従来からの「災害の発生の防止」、「河川の適正な管理」、「流水の正常な機能の維持」に加えて「河川環境の整備と保全」が明記された。1999年には旧農業基本法に代わる農政全般に関する法として食料・農業・農村基本法が制定され、その第24条では、「環境との調和に配慮」しつつ農業生産の基盤の整備を実施することが新たに義務づけられた。2001年には土地改良法が改正され、その第1条では、土地改良事業の実施の原則に「環境との調和に配慮」することが加えられた。本研究では階段式魚道に着目し、まず、(1)その設計のために必要な研究が十分に行われているとはいえない、魚道内の流況と魚類の遊泳行動の関係の解明を進めることを目的とする。同時に、(2)魚道内の流況を精度良く予測できる汎用性の高い数値解析手法の確立も目的とする。さらに、(3)上記の数値解析を実施するのが困難な場合や、より簡便な流況形態の推定のみが必要な場合もあると考えられることから、この数値解析の結果を利用して構造諸元および水理条件と流況形態の関係の解明を目指す。
- 2010-02-00
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