インターネットを利用した消費者の嗜好性と消費特性調査
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概要
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インターネット利用者を対象にカンキツに関するアンケート調査を実施した。1)2007年12月14日から17日の間に、192,552人の登録モニターを対象にして15,506人から有効な回答が得られた。2)調査会社に依頼して実施した経費は、対象モニター1人当り3円であった。3)回答モニターは、実際の消費者に比べて30代、40代の会社員や専業主婦の割合が高かった。4)カンキツは、さわやかな香り、甘酸っぱい味、口に広がるジューシーさ、オレンジやレモンなどの色、食べやすさで好まれた。5)果実は、糖度12前後のさっぱりした味が最も好まれ、次いで糖度13以上の濃厚な味が好まれた。甘さが足りないことは、果実を購入して食べたとき最も不満に思う要因であった。6)ジュースや果実は、おもに家庭で飲食されていたが、学生は学校で飲食することも多かった。7)カンキツの果実は、男性より女性に多く利用されていた。多くはジュース、生食として利用されていたが、調味料やスイーツとしての利用も多かった。8)プレゼントに欲しい果物には、カンキツよりイチゴ、メロン、白桃、サクランボが選ばれ、カンキツは日頃食べる果実として身近なものと考えられた。9)カンキツのシーズンに生の果実を食べる頻度は、月に数回と週に2、3回が多かった。10)グレープフルーツ、ウンシュウミカン、甘夏を食べたことはあるが、近年登録された新しいカンキツ品種の果実はほとんど食べたことがないと回答するモニターが多かった。11)果実を購入するときの購入金額は、1回あたり100〜200円未満と300〜500円未満が多く、5個以下入りの袋売りを利用することが多かった。12)果実を購入するとき知りたい情報は、おいしい食べどき、甘さ、農薬の使用状況、収穫日であった。13)カンキツ製品を購入する場所は、多い場所からスーパー、ドラッグストア、大型スーパー・量販店、コンビニであり、ジュースや果実はスーパーで購入されることが多かった。
- 農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センターの論文
- 2010-02-00
農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センター | 論文
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