養成オニオコゼの産卵と産卵期のへい死
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概要
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1.オニオコゼの親魚養成と採卵技術の向上を目的として、漁獲直後の天然短期養成魚群と1〜3年飼育した長期養成魚群からの3年間の採卵結果、産卵期のへい死状況、雌の退行変性卵塊形成状況をとりまとめた。2.浮上卵率は長期養成群63.0〜76.1%、短期養成群72.5〜85.3%と短期群で高い傾向にあったが、雌1尾から得られた浮上卵数は、それぞれ1.7千粒/尾・日、1.6千粒/尾・日と同等であった。長期養成群のほうが日較差が少なく、計画的な採卵が可能であった。3.短期養成群では飼育への馴致の失敗、長期養成群では産卵障害と考えられる減耗が激しく、特に雌は排卵不全による腹部膨満状態でのへい死が顕著で、約半数を失う年もあった。4.腹部膨満状態でへい死した長期養成雌の44%で退行変性卵塊を確認したが、短期養成魚ではごくわずかであった。長期飼育に伴う卵塊形成が、産卵障害によるへい死の1原因と考えられた。
- 2009-11-00
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