乗用型摘採機走行が茶園土穣の硬化に及ぼす影響
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概要
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奈良県では1998年から茶の摘採作業省力化のため乗用型摘採機が普及し、2008年までに約150台導入された。従来から使用されている可搬型掃採機は2人で保持しながら畝間を歩行するもので、畝間土壌にかかる負荷は摘採機約10kgと作業者の体重の合計である。一方、乗用型摘採機は畝間をキャタビラで走行するもので、キャタビラを介して畝間土壌にかかる負荷は摘採機約1000kgと作業者の体重の合計である。作業回数は年間少なくとも5回あり、県内の茶園ではこの全ての作業時に往復することから走行回数は年間10回となる。そのため、乗用型摘採機走行の踏圧により土壌の硬化が懸念される。こうした土壌の硬化について、他府県での調査研究事例は過去に報告されているが本県ではまだ調査した例はない。そこで、本県茶産地における代表的な2種類の土壌について、乗用型摘採機の走行が土壌の硬化に及ぼす影響について調査を行った。
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奈良県農業総合センター | 論文
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