野生鳥獣の餌資源となる結球葉菜類の残渣管理技術
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概要
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結球葉菜類の秋冬作型で、野生鳥獣への餌付けとならない収穫後の圃場管理を明らかにするため、収穫後発生する残渣量とその管理方法や、耕起時期と冬期の雑草発生量の関係を調査した。収穫後に発生した残渣は、10aあたり、ハクサイで5.3tおよび5.8t、キャベツで3.7tもあった。ハクサイ栽培において、切株に3〜5節残す慣行の収穫方法では、収穫後、7割もの株で葉腋から腋芽が発生した。一方、胚軸部での切断収穫は腋芽の生長を完全に抑制した。ハクサイとキャベツ栽培では、収穫後の耕起は土壌表面に露出する残渣を大幅に削減した。さらに、収穫後の耕起回数が増加するにつれて、土壌表面に露出する残渣は減少した。耕起時期と冬期の雑草量の関係では、耕起時期が遅くなるにつれて雑草量が減少し、12月に耕起した区で雑草の発生はほとんどなかった。
- 奈良県農業総合センターの論文
- 2009-03-00
奈良県農業総合センター | 論文
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