機能性豚肉生産技術の確立(第3報)
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概要
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多価不飽和脂肪酸の一つであるα-リノレン酸(C18:3)を高濃度に含むアマニ油を添加した肉豚用飼料について添加割合・給与時期の検討を行った第2報において、出荷までの肥育後期8週間、飼料中に1.5%を添加して飼育した肉豚について脂肪融点を下げることなくかつ背脂肪および腎周囲部脂肪中に含まれる脂肪酸のn-6/n-3比が4以下となることが確認されたことを報告した。今回の試験では、脂肪中の多価不飽和脂肪酸含有率が高まることにより考えられる豚肉の脂質酸化による保存性の低下について、その改善方法をビタミンEを肉豚用飼料に添加することにより検討した。また、前報では調査をしなかったロース、バラの可食部に含まれる脂肪中の脂肪酸組成についても調査した。供試豚は、当センターで生産されたLWD三元交雑種肉豚の雌を用い、市販肉豚肥育用配合飼料を基礎飼料として、アマニ油1.5%添加区を1区、アマニ油1.5%およびビタミンE100IU添加区を2区、アマニ油1.5%およびビタミンE200IU添加区を3区、無添加区を4区に設定し、各区5頭ずつを配置した。肥育後期8週間各区に供試飼料を給与後、肉豚出荷した時点で終了とし以下の結果を得た。1)発育成績は、各区間での有意差が認められなかった。2)と体成績は、各調査項目で各区間に有意差が認められなかった。3)1区、2区、3区において試験開始4週時にα-リノレン酸(C18:3)およびEPA(C20:5)の血漿中脂肪酸比率は4区に比べ有意に増加し(P
- 石川県畜産総合センターの論文
- 2000-10-00
石川県畜産総合センター | 論文
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