クローン牛作出技術の確立
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概要
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優秀な遺伝形質を有する牛の複製技術としての核移植技術を駆使して、能登牛の増産を図るために試験を行ったところ以下の結果を得た。1)体外成熟培養21.5〜23時間での卵子の除核率は85.5%であった。2)卵子の活性化処理はカルシウムイオノホア、電気刺激、シクロヘキシミドの複合処理による活性化率は85.0%であった。4)体外成熟卵子の単為発生刺激における電気刺激条件は、75V/mm、50μ秒を2回与えた場合、胚盤胞率は27.9%であった。5)体外受精胚をドナー細胞に用いた場合、胚盤胞率は12.2〜15.4%であった。6)体内受精胚をドナー細胞に用いた場合、胚盤胞率は33.2%であった。7)体内受精胚をドナー細胞として作出した61個の胚盤胞のうち、35個を23頭に移植して6頭が受胎(26.1%)し、4頭が生産された。8)生産された4頭の生時体重は27〜46kg、在胎日数は279〜287日であった。
- 石川県畜産総合センターの論文
- 1999-09-00
石川県畜産総合センター | 論文
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