イチゴの閉鎖型養液栽培に適した培養液処方
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概要
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クリプトモスを培地としたイチゴの閉鎖型養液栽培において、大塚A処方では給液量が増える2月以降に培地内電気伝導率(EC)が上昇し、培地内へのCaおよびSO4(2-)-S蓄積が顕著であった。そこで、CaおよびSO4(2-)-S成分を減じた培養液処方を検討したところ、SO4(2-)-S成分を大塚A処方の1/2に減らした培養液処方とすることでEC上昇が抑えられ収量性も向上した。1/2SO4(2-)-S処方での給液管理を検討したところ、定植から頂花房開花期までEC1.0dS/m、頂花房開花期から2月末までEC1.2dS/m、3月以降EC1.0dS/mとすることで培地内への肥料成分の蓄積が低く抑えられ、収量性も優れた。これらの結果から、SO4(2-)-S成分を1/2に減じた処方を、「栃木いちご処方」と称することとした。
- 栃木県農業試験場の論文
栃木県農業試験場 | 論文
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