水田を利用した地下水涵養調査
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概要
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豊丘村の地下水保全対策の一環として、水田を利用した地下水涵養による地下水中の硝酸性窒素の希釈効果を検討するために水田の田面水縦浸透速度や水質を調査した。その結果、田面水縦浸透速度は、平均で13mm/日であった。また、浸透水の窒素成分は豊丘村の地下水と比べると濃度が低く、浸透水によって地下水を希釈し、地下水中の硝酸性窒素濃度を低下させることが可能と考えられた。さらに、調査水田における10a当りの窒素の投入量および除去量を算出すると、投入窒素量は8.5kgで作物吸収による除去量8.3kgとほぼ同じであったことから水田への窒素負荷量は小さく、水田からの浸透水による地下水中の硝酸性窒素の希釈効果は休耕田の利用による地下水涵養の希釈効果と同等と推定された。
- 長野県環境保全研究所の論文
- 2009-03-00
長野県環境保全研究所 | 論文
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