スギ正角材の材質と高温乾燥処理効果の関係
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概要
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高温乾燥による仕上がり状態(含水率、表面割れ長さ)と、材質(乾燥処理前の密度、含水率、平均年輪幅、丸身、心材率、節径、表面割れ長さ)の関係を製材断面寸法200mm×200mmのスギ材を対象として調査検討した結果以下のことがわかった。(1)乾燥処理後の含水率と乾燥処理前の密度の相関が強い。従って、乾燥処理前の密度(同寸法材であれば重量)により選別することで仕上がり含水率のバラツキを小さくすることができると思われる。(2)乾燥処理後の表面割れ長さと有意な相関をもつ項目は乾燥処理前の表面割れ長さのみである。従って、高温乾燥処理においては製材後直ちに乾燥処理する、すなわち乾燥処理前に表面割れを発生させないことが乾燥処理後の表面割れ防止のために重要であると考えられる。(3)心材率、丸身および節径と乾燥処理後の含水率および表面割れ長さの間に有意な相関は認められない。
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