寛保2年(1742)千曲川大洪水の復元
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概要
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第二次大戦直後の日本は、荒廃した国土を襲った台風や梅雨前線により、毎年のように多数の人的被害を伴う水害を受けた。国の直轄河川については、降雨や流量観測記録とその確率的評価により基本高水を定め、これを処理する工事実施基本計画が策定された。暫定堤防などを含め、当初計画はその大半が完成している。一方、2000年の東海豪雨、2004年の新潟、福井、兵庫の豪雨水害など計画規模を遥かに超える豪雨が各地で発生している。氾濫を防止する河川施設整備対象とは別に、「超過洪水」に対する総合的な被害軽減策が必要とされるようになった。その背景には、公共事業の財政的制約からハードな対応、つまり、施設整備水準の再改訂が現実的でなくなったことと、地球温暖化などにより限られた水文資料の範囲内では想定し得ない「異常」気象現象をも考慮する必要性が高まってきたことなどがある。本研究は、千曲川における寛保2年洪水について、著者らの研究成果に加えて、4種類の地図を比較して記録の整合性を検証し、詳細な洪水位曲線を作成した。
- 2009-00-00
著者
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