四国の棚田における施設栽培のための水供給施設の実態
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概要
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棚田地域におけるハウス栽培のための水供給施設について実態調査(18例)を行い、水源依存状況、中間貯水槽およびこれらを含めた水源からハウスまでの系としての水供給施設の特徴や施設の役割について明らかにするとともに、中間貯水槽の規模やパイプ口径について検討した。明らかになった事項は以下のとおりである。1.ハウス圃場に隣接する水路は、家庭雑排水、農薬や肥料の混入に伴う水質上の問題があるため渓流など用水路以外の水源を利用している農家が多かった。2.中間貯水槽は全調査事例で設置されていた。水供給施設としては、ポンプ圧送するタイプが多く(15例)、地形高低差を活かし末端バルブ操作のみで水供給できるタイプ(無動力タイプ)は少なかった(3例)。3.中間貯水槽は掘込み式、組立式、既製品利用の3タイプに分類された。掘込み式は夏期日かん水量の2〜4日分、組立式は1〜2日分、既製品利用は1日分の容量を確保していた。4.パイプの口径は、必要最小口径が9〜13mmの場合には3、4ランク上の規格である30mm、40mmのパイプが利用されていた。
- 近畿中国四国農業研究協議会の論文
- 2009-03-00
近畿中国四国農業研究協議会 | 論文
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