高品質赤玉鶏の経済性調査
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概要
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近年、赤玉卵の需要が増加傾向にある。当所でロードアイランドレッド種(48系)雄とコロンビアンロック種(47系)雌との組合せから作出した高品質赤玉鶏(48×47鶏)と、市販外国銘柄2鶏種、さらに(独)家畜改良センター岡崎牧場および県内民間育種研究所の交配鶏について、産卵性と内部および外部卵質を重点に経済性調査を実施した。成績は下記のように要約される。1.140日齢までの育成率は、いずれの区も99%以上であった。141日齢から448日齢までの生存率は市販外国銘柄鶏(D)区が最も高く、次いで市販外国銘柄鶏(C)区が高かった。2.50%産卵日齢は、市販外国銘柄鶏(D)区が最も早く、A×B区および市販外国銘柄鶏(C)区が最も遅かった。3.ヘンデイ産卵率及びヘンハウス産卵個数では、市販外国銘柄鶏(C)区が最も優れ、次いでYA×LA区が優れていた。4.平均卵重はA×B区が最も大きく、日産卵量はYA×LA区が最も優れていた。5.300日齢時平均体重はYA×LA区が最も大きかった。6.卵殻強度及び卵殻厚は市販外国銘柄鶏(C)区が優れていた。7.ハウユニット(HU)はYA×LA区が最も高く、48×47区が最も低かった。8.肉斑出現率はYA×LA区が最も低く、48×47区が最も高かった。9.卵殻卵重比は市販外国銘柄鶏(C)区が、卵黄卵重比は48×47区が最も高かった。10.卵殻色は市販外国銘柄鶏(C)区が最も濃い傾向を示した。11.鶏卵1kg当たりの平均価格は、何れの区も171.9〜175.2円の間にあり、市販外国銘柄鶏(C)区が最も高く、A×B区が最も安かった。12.成鶏開始時点からの1羽当たりの粗利益は、市販外国銘柄鶏(C)区が1,317円と最も多く、次いでYA×LA区が1,309円だった。
- 岐阜県畜産研究所の論文
- 2008-07-00
岐阜県畜産研究所 | 論文
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