トウガラシ(Capsicum spp.)遺伝資源の特性評価
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概要
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トウガラシ(Capsicum spp.)遺伝資源52系統について、果形、果実色などの果実形質と果実の辛味成分含量および早晩性、草型などの生育特性について評価を行った。この結果、C. annuumとC. baccatumは0?5,000μg/gDWの辛味成分含量の分布を示す系統で構成されており、果形等の遺伝的変異も大きかった。C. chinenseは果形が円錐型、釣鐘型、ベルまたはブロッキー型で、比較的高辛味の果実が多く、辛味の変異幅も大きかった。C. frutescensは小型の果実であり、比較的高辛味の系統で構成された。C. pubescensは辛味成分含有比が他種とは異なり、ジヒドロカプサイシン含量がカプサイシン含量を上回っていた。この他、果実色、果形、早晩性、草型などの結果から、これら遺伝資源は、育種素材、遺伝解析の素材として有用であると考えられた。
- 信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センターの論文
- 2009-03-00
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター | 論文
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