プロットレスサンプリング法による森林評価の可能性
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概要
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わが国の人工林は、材価低迷に伴い再造林が困難なため長伐期化傾向にあり、優良大径材の育成とともに、間伐を主体とした健全な保育管理が環境保全面から重要になってきた。その指標の1つが林分形状比である。森林評価をより正確に行うためには、林地での測樹が必要不可欠であるが、広大な面積や複雑な地形、多様な樹木の形状など測定不利な条件のため多くの労働力を要する。その点においてプロットレスサンプリング法は、迅速な測定を特徴としているので、森林の現状把握に有効であると考えた。プロットサンプリング法は、ポイントサンプリング法とラインサンプリング法があり、本論文では前者に焦点をあて、ビッターリッヒ法と平田法を組み合わせることで林分形状比を求める式を確認した。ポイントサンプリング法による林分形状比式は、迅速に林分形状比を推定すること、容易な道具で計測が可能であることから森林や林業の専門家だけでなく、一般市民や消費者への森林に対する現状理解へとつながる可能性がある。また、平田法では、平均樹高を求めるために別途本数測定が必要であったが、林分形状比式ではカウント数以外の測定が必要ないことも特徴である。
- 東京農業大学の論文
- 2008-12-00
東京農業大学 | 論文
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