アユ養殖場における冷水病対策(2)養殖場における海産系アユの冷水病に対する耐病性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在、日本の自然水域および養殖場において、Flavobacterium psychrophilumを病原菌とする冷水病が流行しており、アユの養殖産業に大きな被害を与えている。アユの冷水病は、1987年に徳島県の養殖場で初めて発生が確認された。自然水域においては、1993年に広島県で初めて発生が確認され、本病が発生した都道府県数は年々増加し、2002年には34都道府県で発生が確認されている。本病の対策として、スルフイソゾールナトリウムとフロルフェニコールなどの抗菌剤が使用されているが、薬剤耐性菌の出現や、残留薬剤の影響等が懸念され、抗菌剤によらない防除法の開発が望まれている。このような状況下にあって、ワクチンの開発や耐病性アユの作出が検討されているが、ワクチンについては未だ実用化されていない。本研究では養殖場における海産系アユの耐病性の評価を試みた。
- 水産大学校の論文