東日本日本海側多雪山地における山地湿原の縮小要因
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概要
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東北から中部山岳にかけての東日本の山地、特に日本海側に近い山地には、泥炭を基盤とする湿原が多数散在している。近年、この山地において湿原が縮小しているという報告がなされた。この山地ではその特殊な景観ゆえに、植生調査や植生史的な研究が多数行われてきたが、山地湿原の縮小に関する知見はまとまったものがない。そこで、既存の研究を、1)湿原の立地環境と縮小要因、2)偽高山帯の成立と変遷、の2点から湿原の縮小の要因を整理した。1)よりこの地域の湿原の成立要因は主に積雪が作り出す寒冷多湿な環境であること、2)より気候変動で一旦衰退した針葉樹林が現在拡大傾向にあり、湿原の縮小はそれに伴うものであることが明らかになった。これらから、湿原の縮小の主要因は積雪量の変動であると考察された。
- 千葉大学園芸学部の論文
- 2007-03-00
千葉大学園芸学部 | 論文
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