北部極東地域におけるコイ科ヤチウグイRhynchocypris perenurus sachalinensisとダルマハヤR. p. mantchuricusの遺伝的多様性と分化
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概要
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コイ科アブラハヤ属の2亜種、日本産ヤチウグイRhynchocypris perenurus sachalinensisの6水系9集団およびロシア産ダルマハヤR.p.manchuricusの6水系6集団を用い、アロザイムを支配する18遺伝子座の対立遺伝子組成に基づいてその遺伝的多様性と分化を調査した。両亜種は、遺伝的に高い分化を遂げ、亜種という分類学的位置付けを支持した。ダルマハヤはヤチウグイよりも遺伝的多様性に富み、有効集団サイズの大きいことを示唆していた。人為的に分断されたヤチウグイの河跡湖集団では、重大な多様性減少が認められた。
- 水産大学校の論文
- 2006-03-00