東南アジア山岳地帯における道路工事と緑化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東南アジア山岳地帯における道路工事と緑化の現況を把握するため、ベトナム北部山岳地帯を調査した。現地踏査を2004年と2005年の秋季に行い、工法や利用されている植物を調査した。ベトナム北部においては岩盤を垂直に近く掘削する工法が主で、日本で一般的な牧草類などを用いた緑化はいっさい観察されなかった。その一方で、キャッサバ、パパイヤ、チャンチンといった食用になる資源植物の植栽は認められた。調査地域では路傍も放牧、食品加工、商いたどの場であることから、のり面緑化も生産緑地として捉える必要がある。経済成長により、今後、東南アジアの国々でも緑化事業の需要が高まる可能性が充分にあるが、少数民族の収入源となるような植物による緑化が、自然環境や文化の保護のためにも望ましい1つの策といえる。
- 信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センターの論文
- 2006-03-00
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター | 論文
- 北アルプスに生息するツキノワグマ (Ursus thibetanus) の季節的環境利用
- 長野県におけるツキノワグマ(Ursus thibetanus)の里地への出没時期と年齢査定による大量出没要因の解明
- 南アルプス北部の亜高山帯に生息するニホンジカ(Cervus nippon)の季節的環境利用
- 信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター手良沢山ステーションにおける気象データの収集
- 信州大学演習林における炭素蓄積量および炭素吸収量の試算