宇都宮大学峰キャンパスにおけるハムシ相と生息環境の変遷
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概要
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宇都宮大学峰キャンパス(以下、宇大とする）は、栃木県宇都宮市の中心部より3.5㎞ほど東部寄りの峰町にあり、面積は23.72haである。この中に、約70.8m2の教室や図書館、研究棟、事務棟などの建物と、グランド、庭園、実験圃場などがある。15～20年以上前は、構内に約16haの農場があったほか、宇大の敷地に隣接して水田や畑地、雑木林があり、外部の里山環境と連続した自然環境が維持されてきた。しかし、最近では宇大周辺から農耕地や雑木林はほとんど消失して宅地化が進み、宇大は市街化区域の中に吸収されてしまった。一方、宇大内も、18年ほど前に農場が隣の市に移転し、その跡地には駐車場や建物が進出した。さらに、学部の新設など大学の発展に伴って、年々校舎や実験棟が建設され、通路の舗装化も進んだ。これらにより、露出した土の面積と植生が大幅に失われた。このような環境の変化に伴って、そこに生息する昆虫類にどのような影響がおよんでいるのか、過去の資料と比較しながら検討してみようと考えた。しかし、昆虫の分類群は広範に渡っており、種類数も膨大である。そこで、今回は、身近にもっともよく見られ、植食性で環境の植物相と密接な関わりを持つ、甲虫目ハムシ科の昆虫を例にとって見てみたいと思う。
- [宇都宮大学農学部]の論文
- 2003-03-00
[宇都宮大学農学部] | 論文
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