ジェンダーと法の現状と課題に関する予備的研究--女性の地位についての法社会学的研究のために
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概要
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本稿は、科学研究費補助金基盤研究(C)( 1 )「ジェンダー法学のアカウンタビリティー ―アメリカの先駆者たちに見るその軌跡―」の2003年度の成果の一部であり、現実の法実施状況のなかで、ジェンダーをめぐる理念、法理論、問題設定などが持ちうる具体的な射程、可能性、問題性について、法社会学研究者を中心とした研究者らが各人の研究領域に引き寄せて検討し確認するための予備的研究である。第Ⅰ章は、女性の地位の向上やジェンダー平等に向けた取り組みのなかで、条約が大きな役割を果たしている状況を概観する。第Ⅱ章は、日本における強姦罪の問題点のうち、被害者の「抵抗」の問題を取り上げ、日米を比較しつつ検討する。第Ⅲ章は、労働規制法が暗黙に想定する労働者像を明らかにしたうえで、「人たるに値する生活」の現代的意義の考察の基礎づけを行う。第Ⅳ章は、アファーマティヴ・アクションが持つ一側面を米国大学スポーツのあり方を手がかりに検討する。As a first year report of the research project "The Accountability of the Feminist Jurisprudence", this article addresses the themes investigating on the possibilities and limits of the theories and practices of the Feminist Jurisprudence. They are ; (1)International conventions and transnational feminist movements, (2)On the comparative study of the rape laws, (3)Rethinking "necessity" for wage workers with family responsibility, and (4)On the affirmative action in U.S. - Title IX and the Universities.
- 京都女子大学現代社会学部の論文
- 2004-11-00
京都女子大学現代社会学部 | 論文
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