子供をもたない選択
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概要
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本論では、少子化問題の中でも無子化の進行に注目してモデル分析を行う。無子化とは、子供をもたない選択をする人が増加する現象である。この問題は、長期的には考えるべき問題であり、今後の少子化対策にも影響がでてくることが予測される。本論では、特に、子供をもつケースともたないケースを比較し、子供の有無が女性の就業や所得移転に与える影響により生じる所得格差に注目する。また、所得移転については、戦略的遺産動機と王朝モデルに基づくものにわけて検討し、所得格差による子供数の違いについても考察する。本論のモデル分析の結果、無子化を引き起こす可能性があるのは、上記の2 ケースについて女性の生涯所得格差が大きくなる場合、所得移転に対して子供からの見返りが小さくなる場合、子供にかかる費用が他の消費財の価格と比較して大きくなる場合などである。Using models concerning the demand for children, we analyze the increase of couples choosing not to have a child. This model shows that the increase of those couples mentioned above occurs if the difference of lifetime income between women bearing a child and women not bearing a child is large or investment in the child's education is much higher than the other consumption goods.
- 京都女子大学現代社会学部の論文
京都女子大学現代社会学部 | 論文
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