1990年代後半における日米のIT資本とマクロ経済パフォーマンス : ソロー残差と経済成長に関する一考察
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概要
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1990年代において日米経済はマクロ経済の供給サイドでIT革新の恩恵に浴してきたと思われるが、本稿では新古典派経済成長理論を用い、特に1990年代後半においてIT資本が経済成長に対し、どのような影響を与えてきたのかを実証的に分析した。その結果、日本経済はIT資本の経済成長への弾性値が米国経済に比べて小さいものの、IT資本ストックは経済成長に大きく貢献しており、ソロー残差は1990年代に上昇傾向が見られることが明らかになった。しかし、1次同次の仮定をはずしていることなどから推定結果には問題があり、IT関連統計の充実ともに再検討の余地は十分にある。米国経済でもやはりIT資本の経済成長への貢献を確認できたが、ソロー残差については1990年代後半における顕著な上昇は確認できなかった。
- 新潟国際情報大学情報文化学部の論文
- 2002-03-19
新潟国際情報大学情報文化学部 | 論文
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