原価計算の管理的側面-原価計算サイクルへの試み-
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概要
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原価計算の基盤に存在する物的,人的,および資金的諸条件の変動は,かつて実際原価計算の持つ欠陥が社会的要請に対応し得ずに,それに対応するものとして標準原価計算が注目されて来た状況と同様に,今日,原価計算に多くの問題を提起している。諸条件の変動は,現在行なわれる原価計算そのものの欠陥を再び指摘し,原価計算の変動に対応する在り方が求められている時機と思われる。もちろん,原価計算に関する検討の要請は今に始まったものではなく,これが新技法の導入,あるいは新しい原価概念の導入等,まことに急激な展開を示している。例えば,統計的手法の導入,0. R,L. Pの導入,C. P. Mの導入,PERT/costの導入,feedback概念の導入等々,まことにこの限りにおいては原価計算はその発展の上に新しい時代を画するとも思われるのであるが,それにも関わらず社会的要請に対応しえない一面をなおも残していることもたしかである。
- 明治大学商学研究所の論文
- 1974-03-30
明治大学商学研究所 | 論文
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