製造間接費統制におけるバジェト・ライン設定について
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概要
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事業経営は、科学的経営法、(scientific method in management)の発達に伴つて、その疎放的経営から脱却し、経営内の諸要素の調和的結合を益々緊密にするとともに、経営外の諸条件に適合せしめることにより、集約的経営へとその発展向上を企図しているものと思われる。営利性と社会性と言う二大基盤に立脚する事業経営を、より合目的的な存在たらしめんとする努力は、経営の存在を規定する計算性に関しても、その領域を過去計算から未来計算へと拡大されるに至つたのである。特に、経営測定(measure of management)の面において、その計算領域の拡大は著しく、なかんずく原価計算制度においては、過去的な計数の計算、分析さらに未来計算へと、展開されてきたのであるが、管理的機能(function for contraol)への接近により、経営測定の一方の担い手として、原価計算制度の存在意義を、新しい観点から認識するに至つたことは、周知の通りである。
- 明治大学商学研究所の論文
- 1955-10-20
明治大学商学研究所 | 論文
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