スギ、ヒノキの若齢期におけるヤング率の個体間差と樹幹放射方向におけるヤング率変動

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概要

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若齢期におけるスギ、ヒノキの立木ヤング率評価の可能性と同一林分内における個体間差と、若齢期に形成される未成熟材と林齢増に伴い樹幹外周に形成される成熟材のヤング率の関連性、及び高ヤング率スギの樹幹内変動について検討した。その結果、林齢5年生スギと11年生のスギ、ヒノキのヤング率（立木Ev、丸太Efr）に個体間差がみられた。また、立木Evと丸太Efr間には高い相関関係が認められ、若齢期においてスギ、ヒノキのヤング率を応力波伝播法で精度良く立木状態で評価できると考えられた。また、スギ、ヒノキの髄〜5年輪目までの樹芯部と樹幹外周部の試片間のEfrと全乾密度に有意な相関関係が認められたことから、若齢期にヤング率の大きな個体はその後も同様な材質形成をなす可能性が高いと考えられた。また、林齢が30年生以降の林分において立木Evが10kN／mm2以上を示す個体を高ヤング率スギ品種の母樹候補木として選抜できると考えられた。
2009-03-00

著者

近藤晃
東京農工大学農学部:(現)静岡県庁

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