ホウレンソウの年4作3回不耕起連続栽培における有機物施用が収量・品質と土壌理化学性に及ぼす影響
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概要
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雨よけハウス栽培による夏秋ホウレンソウ栽培において、1作目のみ耕起作業を行い、その後の3作はこの作業を省いた年4作3回不耕起連続栽培における有機物の施用が収量・品質と土壌理化学性に及ぼす影響を検討した。水田転換1年目の灰色低地土では、3年間分の牛ふん堆肥36kg/m2を初年目1作前に一括施用する。肥料は油かすを用い、窒素施用量は年間40g/m2とし、堆肥由来の窒素量を除いた量を1作前と3作前に等量ずつ施用する。これにより、早期に土壌の理化学性の改善がなされ、慣行栽培と同等の収量・品質のホウレンソウが得られた。耕起、施肥および堆肥施用労務が省力でき、作付け回数を増やすことが期待できる。しかし、4年目以降は、土壌診断(硝酸態窒素、交換性塩基、塩基飽和度等)に基づいて、堆肥の施用量および施肥量を決定する必要がある。また、牛ふん堆肥の適正な一括施用量についてはさらに検討が必要である。
- 広島県立総合技術研究所農業技術センターの論文
- 2010-08-00
広島県立総合技術研究所農業技術センター | 論文
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