日持ち性の良いフキ新品種「愛経2号」の育成
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
愛知県のフキ産地で問題となっている流通、消費段階における葉柄の切り口の腐敗を抑制するため、日持ちの良いフキ新品種「愛経2号」を育成した。2002年に、「愛知早生ブキ」の在来4系統を用いて頭花培養を行った。再分化した108系統について2003年に生育及び品質特性を、2004年、2005年には葉柄切り口の腐敗程度を基にそれぞれ選抜を行い、最も優れた系統の��515を選抜した。現地適応性検定及び特性検定の結果、��515は慣行の「愛知早生ブキ」優良無病苗系統と比較し、高温期においても葉柄の切り口の腐敗と葉身の黒変が遅く、さらに葉柄の緑色が濃い等の優れた特性を示した。育成した本系統を「愛経2号」と命名して2007年10月に品種登録出願し、2009年2月6日に品種登録した(登録番号第17324号)。
- 愛知県農業総合試験場の論文
愛知県農業総合試験場 | 論文
- コシヒカリの効率的葯培養系の開発
- 炊飯特性「ヨ-ド呈色度」を利用した水稲良食味系統の選抜
- 水稲葯培養のための簡易葯摘出法
- 水稲主要品種及び愛知山間育成系統のいもち病ほ場抵抗性と良食味特性
- 水稲いもち病ほ場抵抗性「強系統」の選定