遺伝資源来歴情報に基づくダイズ農林登録品種の新品種の代表アクセションの同定
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概要
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農林水産省育成のダイズ品種(農林登録品種)は,1989年までの60年間に91品種が登録されている。これらの育種に用いられた親品種は,その系譜を整理すると,約90の古い育成種や在来種,外国からの導入種からなり,農林水産生物遺伝資源管理施設には,その多くが遺伝資源として保存されてきている。本資料では,これら親品種のアクセションを,遺伝資源来歴情報に基づいて整理した。整理にあたっては,来歴情報に元々の出所が確認できること,移管時期の早いことを重視した。その結果,わが国の古い育成種や在来種69品種(表1)及び近縁諸国からの導入種9品種(表3)について,元種子にもっとも近いと考えられるアクセションを特定することができた。しかし,表2に示す在来種6品種については,同名異種の存在が知られており,来歴情報からだけでは,代表アクセションを特定できなかった。これらについては,その遺伝的な特性情報を整理する必要がある。
- 農林水産省農業生物資源研究所の論文
- 1995-02-00
農林水産省農業生物資源研究所 | 論文
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