北海道北部重粘土草地の牧草生産性に対する低水分ストレスの影響評価に関する研究
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概要
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本研究は、北海道北部の重粘土草地に対する低水分ストレスの被害を軽減・回避する方策の効率的導入等に資するため、牧草生産性に対する低水分ストレスの影響を定量的に評価する手法を開発することを目的とした。本研究では、北海道北部の重粘土草地の土壌水分動態を根圏土層と下層土間の水フラックスに焦点をおいて解明するとともに、生育時期別の低水分ストレスが北海道の重要草種であるオーチャードグラスの生育に及ぼす影響を明らかにした。そして、これらの知見と既往の成果等を統合して、低水分ストレスの影響を組み込んだ牧草の乾物生産予測モデルを開発し、モデルの妥当性と有効性を現在の気象および将来の温暖化気侯条件下で検証することにより、本モデルを北海道北部重粘土草地の牧草生産性に対する低水分ストレスの影響評価手法として確立した。
- 北海道立農業試験場の論文
- 2008-03-00