自閉症児を担当する2年目の保育士における子どもへの関わりと支援(1)
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概要
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本研究は、学生がどのような経過で保育士として育っていくのかと、その考察から本校の学生にはどのような授業を提供していけばいいのかという2点を検討した。本研究の対象者は、就職して2年目の自閉症児担当の加配保育士であった。自閉症児担当の加配保育は、担当児が自閉症と診断された子どもであったが、そのことで特別の保育を行なっているわけではなかった。加配保育にこのことについて聞き取りを行ってみると、やはり、自閉症児とは自覚せず、健常児として保育をしていることを述べた。加配保育士は障害児を目の前にした時に、何とか皆と同じことをしてほしいと願いつつ、障害児の心に寄り添いながら、遊びを中心に言葉がけをし、自分ひとりで考えながら日々保育をしていたことが推測された。2年目の保育士の、体当たりで子どもに向かっていく思いが子どもの心を動かし、その結果自閉症児は成長発達できたのだと言えよう。
- 松本短期大学の論文
- 2009-03-00
著者
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