マイクロ波の定在波電磁界に暴露した昆虫生体の電力吸収特性
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概要
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マイクロ波生体効果の研究に関し,昆虫(Tenebrio molitor)のさなぎを用いたマイクロ波照射実験が盛んである.この種の実験は,マイクロ波照射によって生じるさなぎの羽化不全が単なる熱作用だけでは説明されないことで,マイクロ波非熱作用の論議を呼び,その追試が続けられている.とくに,Olsenの6GHz帯の定在波照射実験は,羽化不全がさなぎの吸収電力量だけに依存したとの結果から前記の非熱作用を否定していることで注目される.筆者らは,2GHz帯での定在波照射実験を行なったところ,6GHz帯の結果とは異なる事実を知り,羽化不全はさなぎ体内の加熱パターン分布も大きく関与するのであろうと推測するに至った.本論文では,この観点から,マイクロ波の定在波電磁界に暴露したさなぎの吸収電力を解析し,周波数に対する電力吸収特性を暴露位置との関係において明らかにした.解析によると,2GHz帯では界成分に分離した大略一様な電磁界にさなぎを暴露できるのに対し,6GHz帯ではこのことが成立しないこと,両周波数帯ではさなぎの加熱ポテンシャル(単位体積あたりの吸収電力)の分布が著しく異なること,などが知られた.
- Institute of Electronics, Information and Communication Engineersの論文
- 1983-09-00
Institute of Electronics, Information and Communication Engineers | 論文
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