高速しゅう動接点において生じるマイクロア-クの発生頻度
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概要
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高速しゅう動接点において生じる無線雑音は,アーク発生間隔(アーク開始からつぎの開始までの時間間隔)の頻度分布を実測すれば推定できる.しかしながら,雑音発生の主因となるアークはマイクロアーク(継続時間が10μs以下のアークをいう)に相当し,その開始・消滅もきわめて不規則に生じるので,アーク発生間隔の人手による測定は容易でない.本論文では,筆者らの製作になるマイクロアーク発生間隔のマイクロコンピュータを援用した測定回路につきその構成と計測理論を示し,これによって黄銅しゅう動接点でのマイクロアーク発生頻度を明らかにした.測定の結果,マイクロアーク発生間隔の度数分布は対数正規分布に大略あてはまること,接点荷重を大にすると分布の最頻値(中央値)はやや長く(短く)なり,分布のばらつきが小さくなること,マイクロアーク発生間隔の接点電流としゅう動速度の依存性については互いに逆の傾向を示すこと,すなわち接点電流(しゅう動速度)を大(小)にすると最頻値,中央値はともに延び,分布のばらつきも大きくなること,などの知見が得られた.
- Institute of Electronics, Information and Communication Engineersの論文
- 1984-03-00
著者
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