児童の不安障害に対する短期集団認知行動療法の効果
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概要
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本研究の目的は,児童の不安障害に対する短期集団認知行動療法プログラムを開発し,半構造化面接において不安障害の診断基準に合致した児童12名を対象にその有効性を検討することであった。本研究の結果,プログラム終了後,および1カ月と3カ月フォローアップ時点において自己評定,および親評定において不安症状の改善がみられた。また,プログラム参加児童の9名(75%)が不安障害の診断基準から外れることも示された。同レベルの不安症状を示すマッチングサンプルとの比較の結果,プログラム参加児童はプログラム終了時点での不安症状の得点が有意に低いことが示された。同様に,認知の誤りやネガティブ自己陳述においても改善が確認された。一方,抑うつ得点については,プログラム参加児童において時期による変化がみられた。以上の結果から,本邦における児童の不安障害に対する短期集団認知行動療法プログラムの適用可能性と有効性が示唆された。
- 星和書店の論文
- 2008-12-00
星和書店 | 論文
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