妊娠および非妊娠マウス子宮におけるIL-6受容体mRNAの局在
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概要
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マウスの妊娠におけるIL-6フアミリーの役割を解析するため、in siu hybridizaionによって非妊娠あるいは妊娠早期の子宮でのIL-6受容体mRNAの局在を調べた。IL-6受容体のmRNAは非妊娠および妊娠3-6日の子宮で発現していた。非妊娠マウスでは、IL-6受容体のmRNAは子宮管腔上皮および子宮腺上皮に検出された。このシグナルの強さは性周期の段階によって変化した。性周期中に単相性の上昇を見せるプロゲステロンやエストロゲンの血中濃度と、IL-6受容体mRNAのシグナルの強さには関連性が無いようであった。妊娠マウスでは、わずかなシグナルが妊娠3日の子宮管腔および子宮腺上皮より検出された。IL-6受容体mRNAは妊娠4日には増加したが、妊娠5日にはその局在は大きく変化していた。妊娠5日になると、間質細胞は突如このmRNAを発現し、妊娠6日には強く発現していた。着床期には、子宮管腔上皮および子宮腺上皮に存在するIL-6受容体の機能は、間質細胞に存在するそれとは異なっているかもしれない。また、妊娠6日においては上皮直下の間質細胞にはシグナルはほとんど認められなかった。このことは、妊娠6日のマウスには二種類の間質細胞の存在することを示唆している。
- Japanese Society of Animal Reproductionの論文
- 2005-12-00
Japanese Society of Animal Reproduction | 論文
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