lL-2レセプターβ鎖過剰発現遺伝子改変マウスにおける子宮NK細胞の微細構造
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概要
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我々は以前、lL-2レセプターβ鎖過剰発現遺伝子改変(g2Rβ)マウスでは、妊娠12日までに全ての胎子が再吸収されるかまたは死亡することを報告した。本研究では妊娠における子宮NK(uNK)細胞の役割を明らかにするため、g2RβマウスのuNK細胞の微細形態について透過型電子顕微鏡を用いて観察した。妊娠IO日のg2RβマウスのuNK細胞とその顆粒が同時期の対照群に比べて大きかった。これらのuNK細胞は、妊娠12日の対照群のuNK細胞に似ていた。このことはg2RβマウスのuNK細胞は分化の進行が対照群と比較してより早いことを示している。また、g2Rβマウスの妊娠10日のuNK細胞では内包する顆粒は楕円形で不定形であった。これらの顆粒のキャップ構造には多胞領域が存在しており、このことはg2RβマウスのuNK細胞が細胞傷害活性を有していることを示唆している。
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