名古屋大学構内広葉樹二次林の純生産量
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概要
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名古屋大学構内のコナラを上層木とする広葉樹二次林に、560m2の恒久的な調査区を設置、毎木調査を繰り返し、また枯死脱落量を継続的に計測した。毎木調査結果から、既往の相対生長式を適用して現存量を求め、連続する2回の毎木調査結果からその間の現存量増加量を算出し、これに期間内の枯死脱落量と、虫糞量から推定した被食量を加えて純生産量を算定した。この報告では、1992-1994年と1994-1996年の2調査期をまとめたが、この間の純生産量は、それぞれ10.9/ha/年、9.7/ha/年であった。これに相当する炭素吸収量はそれぞれ4.9C/ha/年と4.3C/ha/年であるが、両期間の枯死量に大きな差があったため、そのうちの現存量増加量に相当する炭素固定量は、それぞれ1.80C/ha/年、0.35C/ha/年と大きく異なった。
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名古屋大学農学部附属演習林 | 論文
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