遺伝子発現を指標としたヒノキ圧縮あて材形成の判定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
新しいあて材検出法の開発を目指して、ヒノキ圧縮あて材と正常材における遺伝子発現パターンを比較した。遺伝子発現を利用した判定には、あて材を早期に検出できるという利点がある。傾斜した5個体の樹幹から、あて材部と正常材部の分化中木部を採取した。成長応力解放ひずみの測定と組織観察の結果から、5個体のあて材の程度を推定した。最もあて材の程度が強かった個体について蛍光ディファレンシャルディスプレイを行い、あて材と正常材のバンドパターンを比較した。他個体での再現性を検討すると、1個体目と共通した発現パターンを示すバンドが298検出された。この中から判定指標に最も適したバンドを選んでいくことで、あて材の検出や程度の推定が可能になると考えられる。
- 名古屋大学農学部附属演習林の論文
- 2004-12-00
名古屋大学農学部附属演習林 | 論文
- Effects of disturbance history on the structure and dynamics of an old-growth Chamaecyparis – Thujopsis forest in central Japan
- Study on the physical properties and functions of the gelatinous layer in tension wood of Zelkova serrata Makino
- Seasonal change in tangential strain on the inner bark in white birch (Betula platyphylla var. japonica)
- ヒノキ林木の樹冠内の枝位置に関連した枝呼吸速度
- ヒノキ人工林の林木個体の総光合成生産〔英文〕