高温高湿水蒸気中での乾燥過程における生材の振動試験方法の検討
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概要
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高温高湿条件で乾燥処理中の生材の振動試験方法について検討した。110mm(R)×25mm(L)×10mm()の寸法のシトカスプルース生材(Picea sichensis Carr.初期含水率210%)を試験体に用いた。試験系を密閉型加熱容器内に設置し、設定温度115℃および相対湿度75%の条件で試験体を乾燥させた。振動特性は両端自由撓み振動試験より測定した。また、振動検出用の渦電流式変位計の出力の経時変化を測定した。結果は以下の通りであった。1.湿気による変位計の出力の低下は変位計を耐熱ゴムとシリコン剤で被覆することにより改善された。2.乾燥途中に変位計を交換することの振動特性の経時変化の傾向への影響は小さいと言えた。3.以上より、被覆した変位計を用い、乾燥途中で変位計を交換しながら試験すれば簡便に高温高湿条件での振動特性が得られることが分かった。
- 森林総合研究所の論文
- 2004-12-00
森林総合研究所 | 論文
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