スプレーギクのベンチ栽培における季節別の水消費特性
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概要
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スプレーギクのベンチ栽培において1年間にわたり6つの作型の定植から収穫までの水消費量を調査するとともに生育要因、環境要因との関係から作型ごとの水消費量の推定を試みた。累積水消費量は季節によって大きく変動し、最も累積水消費量が多かった作型と少なかった作型では約4倍の差が認められた。さらに、生育ステージ別の1日当たりの平均水消費量には定植期により最大約5倍もの差があった。また、水消費量は各作型とも生育ステージが進むにつれて増加する傾向にあった。しかしながら、水消費量は日射量および葉面積と相関が高く、年間を通して1日当たりの水消費量(y:ml/シュート/日)を、y=14.44×日射量(MJ/m(2)/日)+0.13×葉面積(cm(2)/シュート)-114.55の重回帰式(R(2)=0.77)で推定できた。また、葉面積は、いずれの季節も発らい2週間後を境に2つの直線であらわせることから、この直線と日射量の平年値とを組み合わせることで収穫までに要する水消費量ならびに見かけの養分吸収濃度を作型ごとに推定できると考えられた。
- 岡山大學農學部の論文
- 2004-02-00