日本南岸の黒潮地衡流流速
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概要
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従来の多くの研究により、黒潮流速が黒潮の二つの安定流路選択の重要なパラメータであることが指摘されている。しかし、はっきりした観測される黒潮流速の大小とその時の黒潮流路の選択の関連は十分に議論されていない。このような観点から、1983年5月から1988年10月までの22回の観測航海に続き、1992年7月より2001年8月にかけて7回の黒潮流速の観測を行った。この論文では1500dbを無流面とする観測された地衡流の分布を提示する。1500daの無流面の仮定には何の根拠もないので、船底設置のADCP流速計の観測流速に準拠した地衡流流速も提示して比較した。その結果、1500daを無流面とした地衡流流速とADCP流速に準拠した地衡流流速はかなり一致する場合もあるが、大きな違いが生じる場合が多いことがわかり、無流面の設定には十分な注意が必要であることが示された。黒潮流路の選択や流量の季節変動特性についても議論した。
- 三重大学生物資源学部の論文
- 2002-11-00
三重大学生物資源学部 | 論文
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