給与飼料の違いが黒毛和種骨格筋のマイオスタチンmRNA発現に及ぼす影響
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概要
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黒毛和種において給与飼料の違いが、骨格筋形成の抑制調節因子であるマイオスタチンmRNAの発現に如何なる影響を及ぼすかについて検討した。実験区として、出産後3日目で母子分離後、人工哺乳し2ヵ月齢時より濃厚飼料を多給した濃厚飼料区と、3ヵ月齢時まで親子放牧後、粗飼料給与のみで飼育した粗飼料区に分けた。それぞれの区における供試牛は2頭とし、5ヵ月齢時と7ヵ月齢時においてサンプリングを行い、骨格筋内におけるマイオスタチンmRNAの発現の違いについてRT-PCR解析により比較検討した。その結果、両区ともにその発現は確認され、濃厚飼料区で粗飼料区よりも発現が高い傾向がみられた。これらのことより、給与飼料の違いはマイオスタチンmRNA発現に影響を与える可能性が示唆された。
- 九州大学農学部附属農場の論文
- 2003-03-00
九州大学農学部附属農場 | 論文
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