カリマンタンにおける二次植物群落の高さの成長
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概要
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インドネシア国カリマンタン島の湿潤熱帯地域で劣化生態系の二次植生を5つの植物群落に分類し、上層高の成長を解析した。土壌養分の状態に大きな違いはないが、成長曲線は群落によって異なった。上層高は群落の成立初期には群落間で大差ないが、2、3年後には、高木種(最大高10m程度の小高木を含む)の群落は低木や草本群落よりも明らかに背が高かった。上層高の年平均増加量は群落バイオマスの増加の指標と考えられる値で、群落のタイプや齢によって変化した。低木や草本群落に森林を造成すると、植生が固定する炭素量は大きく増加するであろう。低木や草本は類焼しやすいが、適切に防火できるのであれば、低木や草本群落の成立する土地が植林による吸収源CDM事業に最も適していると考えられる。
- 森林総合研究所の論文
- 2003-03-00
森林総合研究所 | 論文
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