Pasteuria penetransのサツマイモネコブセンチュウへの付着に及ぼす土壌の影響
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概要
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Pasteuria penetransはネコブセンチュウに寄生するため、本菌を用いた生物防除法が確立されている。しかし、一般に生物農薬は環境に左右されるため土壌との適合性を検討する必要がある。本研究では、本菌によるネコブセンチュウの生物的防除を効果的に行うために、本菌の付着能に及ぼす影響を検討した。サツマイモネコブセンチュウと本菌を沖縄県に分布する3種類の土壌に接種すると島尻マージ土壌では低濃度区ですでに高い付着率を示し、他の土壌区では濃度が高くなるにつれて付着率も高くなった。土壌区間での付着率の違いを土壌pHと土壌成分の面から検討した。その結果、pHの影響は認められなかったが、島尻マージは他の土壌に比較してアルミニウム含量が多く、また塩化アルミニウムを添加した水溶液中では付着効果が高くなったことから、アルミニウムイオンが本菌の線虫への付着を促進する効果が示唆された。
- 琉球大学農学部の論文
- 2002-12-00
琉球大学農学部 | 論文
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