インドネシア,東ジャワ,マディウンにおけるチーク林の現存量と一次生産量
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概要
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ジャワ島東部のマディウンにおいて、若いチーク人工林の生産量と比較するために、より年齢が大きく、一般的なチーク人工林、植栽後10年から40年までのチーク人工林に、0.1ヘクタールの調査区22個を設定し、それらの現存量と生産速度を推定した。推定に先立って2000年、2001年の4月に樹木個体間の相対成長関係を調べるために、調査地周辺の個体から、胸高直径、枝下幹直径等の測定を行った。2000年と2001年の9月に調査区の毎木調査を行い、その間の現存量の差と月2回の落葉量調査から森林の純生産量を推定した。年齢の大きなチーク林での純生産速度は、若いチーク林の値に比べると低く、それらの半分ほどの値であった。年齢の高いチーク林が示した低い生産力の値でも、日本の落葉広葉樹林、インド、タイでのチーク林の純生産速度に比べるとより高い値であった。若いチーク林では、林内で生産される農作物等のための耕耘、施肥等の効果、熱帯の長い生育期間とジャワ東部の多い降水量によって、高い生産力が維持されていたと推測された。
- 京都大学大学院農学研究科附属演習林の論文
- 2002-12-00
京都大学大学院農学研究科附属演習林 | 論文
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