日本海のキュウリエソ稚魚に寄生していたウオジラミ類のカリムス幼生
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概要
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本州沖合の日本海で採集されたキュウリエソ稚魚(全長8.81-13.12mm)にウオジラミ属(Caligus)のカリムス幼生(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ期)の寄生が認められた.この寄生虫の成虫はキュウリエソ成魚には認められず,キュウリエソ稚魚はこの寄生虫の中間宿主の役割を果たすと考えられる.また,この寄生虫は韓国沿岸(東シナ海)のスズキから報告されたCaligus seriolae Yamagutiに形態が極めて似ているが,成虫は日本海から報告されていない.この寄生虫が本当に沿岸性魚類に寄生する種であるならば,キュウリエソが稚魚のときに近海で過ごすことを示唆するものであろう.
- 遠洋水産研究所の論文
- 2001-03-00
遠洋水産研究所 | 論文
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