乾燥および乾湿繰返しによる硬化セメントペーストの微細構造変化と耐凍害性への影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
30℃および50℃の乾湿繰返しおよび50℃の乾燥を与えた硬化セメントペーストの耐凍害性の変化について,20℃の水中養生の場合と比較検討した。乾湿繰返しまたは乾燥を与えた供試体には何れもひび割れが生じたが,30℃の乾湿繰返し後に耐凍害性は低下しなかった。50℃の乾湿繰返しまたは乾燥によって,水銀圧入法による空隙構造が粗大化する傾向が認められるとともに,29Si-NMRにより硬化セメントペースト中のC-S-Hのシリケートアニオン鎖の重合が示唆された。このことから,耐凍害性の低下の原因として,C-S-Hのナノ構造レベルの変化に伴う空隙構造変化が影響しているものと考えた。
- 日本コンクリート工学会の論文
- 2008-07-00
日本コンクリート工学会 | 論文
- モルタル梁のコンテスト形式による学生実験の改善と教育効果
- ロシアサハリン2プロジェクト--スラグ高配合高炉セメントを用いた寒冷地におけるコンクリート工事 (特集 海外工事への新たなる挑戦) -- (海外工事の事例)
- 中東の厳しい環境下におけるコンクリート事情について--カタール国:新ドーハ国際空港建設工事 (特集 海外工事への新たなる挑戦) -- (コンクリートにかかわる海外事情・情勢)
- ドイツおよび韓国における建設産業の国際展開支援策 (特集 海外工事への新たなる挑戦) -- (国際展開に向けた人材育成と支援事例)
- 工事記録 海水環境にある排水機場の劣化調査とリニューアル工事