日本人のグラスルーツ・トランスナショナリズムと「場所」への都市社会学的接近
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論で筆者は、「日本人のグラスルーツ・トランスナショナリズムと場所」研究が、移動にかかわるさまざまな「生の物語」が展開する「都市的世界」の認識と、都市社会学的研究領域の一つとして、「閉塞的なナショナリズム」とは一線を画する「多様性と統合」「アイデンティティと場所」を探求するテーマ領域であることを確認し、研究の指針と構成を示す。上記の課題を実現するため本稿では、都市コミュニティ論特に奥田都市コミュニティ論が都市社会学に提起した課題としての秩序研究から「下からの都市論」構想―「民族・エスニシティ、階級・階層、ライフスタイル、宗教・文化その他の系統の差異性を伴い相互に複雑にばらつき」ながら、「意味創造的側面」を発揮する都市の研究―に至る研究道程を追いながら、筆者らの都市エスニシティ論はそれをどのように受け止め、トランスナショナリズム論とどのように接合したかを振り返り、その課題を展開する一つの試みとしての「日本人のグラスルーツ・トランスナショナリズムと場所」研究の意味を明らかにする。
- 2012-03-15
論文 | ランダム
- 医療保険療養病床のあり方と介護療養型医療施設の廃止問題を考える (今月のテーマ 平成18年度介護報酬改定を読む--介護保険3施設への影響と今後の課題)
- アルスエレクトロニカ2008における東京大学展の意義
- 初期ハイデガーにおける現象学的存在論の成立
- 現象学的還元とは何か
- 志向性と現象学的存在論