高度実践看護師に求められる疾病管理能力に関する検討
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概要
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本研究は、筆者が糖尿病患者の疾病管理を実践した経験から、高度実践看護師に必要と推測される疾病管理能力に関して検討することを目的とした。筆者は、文献や大学院での授業内容、また実習を通して、3つの疾病管理能力の枠組みを学び得た。また、この3 つの枠組みに基づき、疾病管理能力を獲得していくために実践した内容を検討した結果、7 つの疾病管理能力の獲得が必要であることが示唆された。この結果、『診断に必要な能力』に関しては、「糖尿病患者の生活様式を踏まえた的確な問診技術」や「正確なフィジカルイグザミネーション技術および所見の解釈」、「検査実施の判断およびその結果の評価に関する知識」といった能力の獲得が必要と考えられた。『治療に必要な能力』では、「個別性を捉えた食事・運動療法の処方」や「豊富な経験から得た知識と薬剤特性等を熟知したエビデンスに基づく薬物処方の能力」、「医師へのコンサルテーション能力」の獲得が必要と考えられた。また、チーム医療内における相互理解及び円滑な協働のための『多職種間や患者との信頼関係の構築のための能力』の獲得も必要であることが示唆された。
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